就職を考えている理系の学生から、中堅エンジニアまで幅広い層を対象に、勝ち組エンジニアになるためのヒントが書かれている。
技術とは「科学を応用した世の中の役に立つもの」決して鵜呑みにしてはいけないのだろうが、共感を覚えるところ、ん?ちょっと違うんじゃないかというところ、色々あって考えさせられる。
エンジニアと研究者は違う
発見だけではなく、発明をするのがエンジニア
「人の役に立つため」に勉強をするのだ
エンジニアの仕事は「人の役に立ち、世の中をよくすること」
私も理系だが、就職活動の際はさんざん進路に迷った。
このまま博士課程に進み研究者になるか。
修士課程で大学を出て、就職をするか。それは理系就職か文系就職か。
理系就職の方が社会に新たな価値を生み出し、世の中をよくし、人が豊かに生きるのに役立つ仕事が出来るのでは。
しかし、得られる賃金が少なくないか。仕事の分だけの対価が得られるのか。家族を十分養っていけるのか。
社会貢献というのもあるが、自分を含めた「人間」がより良く生きられる環境づくり、未来づくりがしたい。
自分が開発した製品が、世界のどこかで私の知らない人の手に取られ、笑顔を生み出している。社会の風景を変えることが出来る。
そんな瞬間が最高だと思い、理系就職を決めた。
日本は世界一の技術立国たるべきだ。
それをなし得るのはエンジニアだ。
エンジニアが生き生きと活動・活躍できる社会を創っていかねばならない。
理系離れが進んでいると言うが、私も強く実感している。
私の大学院での理系の友人も、大半がコンサルや商社へと就職してしまった。
理系の勉強や仕事は世の中に役立つ大きな影響力をもっているということ。
そしてそれが社会からきちんと評価されること。
これが大事なのではないかと思う。
この本は私の座右の書になりそうだ。